主催:日本建築学会中国支部
共催:日本建築構造技術者協会中国支部,協同組合広島県鉄構工業会
会場:広島工業大学 新3号館実験棟(広島県広島市佐伯区三宅2-1-1)
講師:山西央朗(広島工業大学),中村亮太(広島工業大学大学院)
日時:2022年3月12日(土) 14:00 ~ 16:00
定員:20名
参加費:無料
対象:本会・共催団体会員,建築技術者,大学院生,大学生
問い合わせ:広島工業大学 工学部 建築工学科
山西 央朗 t.yamanishi.ev@cc.it-hiroshima.ac.jp
内容:
地震時曲げ応力による柱や梁の塑性化の極限状態を,全塑性耐力を保持しながら回転が自由と見なせる”塑性ヒンジ”と理解することで,現行の耐震設計では部材の弾塑性挙動を簡便に取り扱っている.また,最も広く用いられているのは”一般化塑性ヒンジ法”であり,軸力による影響を考慮しつつも評価が容易である.
但し,柱や梁の塑性変形を高精度に扱うには降伏後硬化やバウシンガー効果を考慮し,更に降伏応力度実勢値を追跡しなければならないが実際にこれらの追跡や議論を行うことは現実的ではない.そこで,梁継手の滑り挙動を許容することで,実際の弾塑性変形挙動が塑性ヒンジの概念に近づく「継手塑性ヒンジ」の研究が行われている.
本実験見学会では「継手塑性ヒンジ」の実験を通して,塑性ヒンジと見なせる特長を解説する.また,一般的に塑性ヒンジとして扱っている柱や梁自体の塑性化についても対比する.これら議論の過程で構造部材の塑性化について理解を深めていただくことを期待している.
なお,新型コロナウイルス感染症の感染状況等により急遽オンライン開催または開催を中止となる可能性がありますのでご理解・ご協力をお願い致します.オンライン開催または中止の場合は参加者にメールで連絡させていただきます.