主催:日本建築学会中国支部
共催:日本建築構造技術者協会中国支部,協同組合広島県鉄構工業会
会場:オンライン開催(Microsoft Teams)
講師:山西央朗(広島工業大学),中村亮太(広島工業大学大学院)
日時:2022年2月26日 15:00~16:30
参加費:無料
対象:本会・共催団体会員,建築技術者,大学院生,大学生
問い合わせ:広島工業大学 工学部 建築工学科
山西 央朗 t.yamanishi.ev@cc.it-hiroshima.ac.jp
内容:
二次設計時には各部材の弾塑性挙動を適切に評価すべきであるが,降伏応力度の実勢値を追跡しなければ精度を確保できない.また,地震時曲げ応力による損傷を一般化塑性ヒンジにより表現しているが,幾つかの乖離が存在する.
このような課題に対して,鋼材降伏応力度の実勢値に依存することなく,更に部材の曲げによる崩壊状態を一般化塑性ヒンジの定義に近づけることを目指した継手塑性ヒンジの工法概要を紹介する.また,母材を弾性設計するので,部材ランク等級を下げて鋼構造架構の高剛性化を図れる.これら設計面における優位点等も解説する.
本シンポジウムは,鋼構造に関する新しい工法や設計思想の情報交換により構造設計技術,施工工法の発展を目指した事業である.建築構造に関わる技術者,並びに大学院生・大学生の積極的な参加を期待する.
また,3月実施予定の「第19回 鋼構造実験見学会」では,この度取り扱っている「継手塑性ヒンジ」の実験を紹介する.是非とも,本シンポジウムと併せてご参加いただき,鋼構造技術の発展に向けた積極的な情報交換が行われることを期待している.